ITインフラとは?初心者にもわかる構成要素と役割をシンプルに解説
ITインフラの基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説。サーバーやネットワーク、ストレージなど主要な構成要素とそれぞれの役割を簡潔に紹介します。
ITインフラとは?
ITインフラの定義
ITインフラ(Information Technology Infrastructure)とは、企業や組織がITシステムを運用するための基盤となるハードウェアやソフトウェア、ネットワークの総称です。電気や水道のように、ITサービスを支える「裏方の仕組み」とも言えます。
ITインフラの役割
- 情報システムの安定稼働を支える
- 業務データの保存・処理・共有を可能にする
- ネットワークを通じた社内外の円滑なコミュニケーションを実現する
ITインフラの主な構成要素
1. サーバー
業務システムやWebサイトを動かすための中心的な存在。データ処理やアプリケーション実行の役割を担います。
- 例:Webサーバー、メールサーバー、ファイルサーバー
2. ネットワーク
インターネットや社内ネットワーク(LAN)など、情報のやり取りをする通信環境です。ルーターやスイッチなどの機器も含まれます。
- 役割:情報伝達、外部接続、セキュリティ管理
3. ストレージ(記憶装置)
業務データやシステムデータを保存する装置です。HDDやSSD、クラウドストレージなどが該当します。
- 例:NAS(ネットワーク接続ストレージ)、SAN(ストレージエリアネットワーク)
4. クラウドサービス
物理的な機器を保有せず、インターネット経由で必要なリソースを利用できるサービスです。コスト削減やスケーラビリティに優れています。
- 例:AWS、Azure、Google Cloud
5. セキュリティ対策
不正アクセスやウイルスなどから情報を守る仕組み。ファイアウォール、ウイルス対策ソフト、アクセス制御などが含まれます。
ITインフラの形態
オンプレミス(自社運用)
自社内にサーバーなどの設備を設置し、自社で運用・管理する方法。自由度は高いが、コストや管理の負担も大きい。
クラウド(外部サービス)
クラウド事業者が提供するリソースをインターネット経由で利用。初期投資を抑えられ、スピーディーな導入が可能。
ITインフラの管理と運用の重要性
- 障害対応やバックアップなどの継続的なメンテナンスが必要
- セキュリティ対策を強化し、情報漏洩を防止
- システム変更や拡張に備えた柔軟な構成が求められる
ITインフラに関わる職種
- インフラエンジニア:設計・構築・運用の専門職
- ネットワークエンジニア:ネットワーク機器や通信環境の設計・保守を担当
- クラウドエンジニア:AWSやAzureなどのクラウドサービスに精通
まとめ
ITインフラは、企業活動や日常業務を支える不可欠な基盤です。サーバー、ネットワーク、ストレージなど、それぞれの役割と連携により、安定したITサービスの提供が可能になります。初心者でも構成要素を理解することで、IT全体の仕組みがぐっと身近になります。
written by

編集部